米国ラスベガスでの各キャリアのローミング回線速度比較 - re:Invent 2023での実測レポート
ppAWS re:Invent 2023にて、ラスベガス現地で利用した各モバイルキャリアの回線速度について、実測データをもとに比較検証を行いました。この情報が、今後ラスベガスを訪れる方々、特にre:Invent 2024参加を予定されている方々の参考になれば幸いです。
測定方法
- 測定ツール:Cloudflare Speed Test を利用。
- 測定場所:ラスベガス・ストリップ通り TREASURE ISLAND ホテル1F
- 測定日時: 2023年11月26日(現地19時頃)
測定結果
回線速度比較
回線 | Download(Mbps) | Upload (Mbps) | Latency (ms) | Jitter (ms) |
---|---|---|---|---|
Google Fi | 234 | 23 | 148 | 141 |
ahamo | 119 | 8.32 | 224 | 21 |
Povo2.0 | 41.4 | 15.9 | 202 | 50.3 |
Rakuten | 5.91 | 4.75 | 451 | 31 |
コスト比較
- | ahamo | 楽天モバイル | Povo2.0 | GoogleFi(Flexible) |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | $0 |
月額費用(税込) | 2970円 | 1078円 | 0円 | $20 |
海外データ通信容量(基本料金に含まれる) | 30GB | 2GB | - | 0GB |
データ容量超過後の回線速度 | 1Mbps | 128kbps | - | 256kbps |
追加チャージ | 1GB 550円(国内利用分の相殺のみ) | 1GB 500円 | 1GB(3日) 780円, 3GB(7日) 2260円 | 1GBあたり$10 (15GBまで) |
ローミングネットワーク
ahamo と rakuten は、ネットワークの自動選択を手動に変更し、手動で利用可能なキャリアの確認を試みました。
ahamo
ahamoは、Verizon、T-Mobile、AT&T、3大キャリアすべてで利用可能でした。
rakuten
rakutenは、T-Mobile、AT&T、2つの主要キャリアの利用が可能でした。
まとめ
例年、re:Invent会場となるホテルでは高品質な公式WiFiが提供されています。空港や滞在先のホテルでもWiFiが利用可能なため、無制限や大容量の4G/5G接続が必要となる機会は限られています。
ただし、以下の用途ではローミングの携帯回線が重宝しました:
- 会場間の移動中の連絡手段
- スマートフォンを利用したタッチ決済
- ライドシェアアプリの利用
- Sphereなどのイベントチケットの表示
re:Invent 2024に参加予定の筆者は、昨年主に利用したahamo回線を2台のスマートフォンで共それぞれ利用できるように、渡米前にahamoをペア回線とした5Gデータプラスを契約予定です。
補足事項
- ahamoの海外データ利用には、連続15日までという制限があります。この制限に抵触する可能性がある場合は、海外ローミングに対応したeSIMサービスの利用をご検討ください。
- より高品質、北米のIPアドレスや、現地の電話番号を必要とする場合、GoogleFiをお試し下さい。